夫に定年後も働いてほしい 妻の建前と本音は…
夫に定年後も働いてほしい 妻の建前と本音は…
団塊の世代(昭和22~26年生まれ)が60歳を迎え、大量退職する2007年問題が取りざたされている。昨年には高年齢者雇用安定法が改正され、定年延長や継続雇用制度の導入などが企業に義務づけられた。
実際、定年退職後は「適度に稼ぎ、適度に遊ぶ」という生活を望む人は少なくない。多彩な趣味がなければ、毎日が暇で仕方ないということもあるが、長年、会社人間として生きてきたので、夫婦や家族の時間の増加に順応できない問題もある。結果、熟年離婚にむすびつくリスクが大きい。
労働政策研究・研修機構が昨年10月におこなった調査(対象は、団塊世代の有職男女3000人と団塊世代の夫をもつ妻2000人)では、64歳までに夫に退職してもらいたい人はわずか14.7%。70歳以上まで働いてもらいたいとする妻は4分の1もいた。もちろん男性自身もできるだけ長く働きたいと考えており、64歳までに退職したい人は22.7%しかいなかった。
定年後も働きたい、あるいは働いてほしい理由は、夫妻ともに「収入を得るため」「健康や体力を維持するため」。しかし、妻の本音は別にある。「ゴロゴロと家にいてほしくないから」という妻は41.1%にものぼるのだ。一方、「家に居場所がないから」働きたいと答えた男性は3.1%しかおらず、夫婦の意識には大きなずれがある。老後をどう過ごすか、お互いの意見をすり合わせることが必要だ。
2007/03/26
http://www.sankei.co.jp/seikatsu/trend/070326/trd070326003.htm
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